マンション修繕なびコラム マンション管理の人手不足 現状と解決策

2025.3.3

マンション管理の人手不足 現状と解決策

近年、「人手不足」が社会問題となっておりますが、皆さんのマンションでは、「管理会社の対応が遅い、担当者がコロコロ変わる」といったことはありませんか。マンション管理の現場においても「人手不足」は深刻であり、質の高いサービスの提供が困難になっています。本コラムでは、マンション管理における人手不足の原因とその対策について解説します。


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1.人手不足の背景

(1)フロントの人材不足

フロントの人材不足の背景としては、 ワークライフバランスの確保が難しかったり、人間関係の構築が難しかったりすることが考えられます。
一般的にマンション管理のフロント業務では理事会や総会の出席が必要となるため、夜間の勤務や休日出勤などが日常的に発生します。また、さまざまな意見を持つマンション住人との関係性構築も簡単ではなく、若年層の就業を阻んでいるといえます。

(2)管理員の人材不足

マンション管理の現場では、管理員の確保が難しくなっています。従来は、定年後の働き口として管理員というケースが多くありましたが、現在は定年延長などの雇用形態の変化により、管理員の成り手となる人材が不足している状況です。

▶管理会社の主な業務については、コラム「自主管理は可能?マンション管理会社の役割」をご覧ください!

2.人手不足の影響

(1)管理コストの増加

管理会社の人材確保に係るコストが大きくなると、当然、管理組合との管理委託契約においても、人件費の増額が見込まれます。また、管理委託業務の細分化が行われ、以前は無償で行われていた業務が、いつの間にか有償となるといったケースも出ています。

(2)サービスの質の低下

管理会社スタッフの不足により、管理サービスの低下が懸念されます。

フロント担当者が短期で入れ替わったり、特定の管理員を配置することができず、代務員による勤務が続いたりすることが考えられます。上記のようなケースになると、管理に携わるスタッフがマンションの現状を把握できず、住民とのコミュニケーションも希薄になるため、理事会での議論が進まない、設備トラブルに気づけないなど、多数の影響が懸念されます。

3.解決策

この問題を解決するためには、管理組合が自立することが大変重要になります。

本来、マンション管理は管理組合が主体となって運営するものであり、管理会社が主体となるものではありません。ですが、ほとんどのマンションでは、管理会社主導の組合運営が行われている現状があります。

今までは管理会社に依頼していたことを少しずつでも管理組合自身で行うことで、管理コストの増加やサービスの質の低下を防ぐことができます。

例えば、修繕が発生した際に行う見積もり取得を管理組合で行うことで、修繕コストが削減できるかもしれません。サービスの質についても、理事会の議事録や議案の作成を管理組合自身で行うことで、内容の理解が進み、問題点に気づくことができるかもしれません。

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マンション管理の人手不足は、現在の社会が抱える大きな課題の一つです。この問題を解決するには、今まで以上に、マンション管理は管理組合が主体的になるということを意識する必要があるでしょう。 主体的な組合運営と言っても難しいかもしれませんが、まずは理事会や総会の議事の内容をしっかりと理解する、修繕の相見積を自分たちで取得することなどからで十分です。専門的な知識やサポートが必要な場合は、マンション管理士の活用など、管理会社以外への業務委託も選択肢となるでしょう。

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黒木 淳
(マンション管理士)

大手マンション管理会社にてフロント担当者として勤務。
その後、独立系管理会社にてフロント業務のほか、管理組合支援業務として第三者管理業務、顧問業務を行う。
現在は、マンション管理の専門家として、管理組合が管理会社と対等な関係が築けるようサポートを行っている。

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