
2026.6.11
マンション防災の新常識~ 高めていますか?マンションの防災力 ~
管理組合で行う訓練が、いつも「消防訓練」のみになっていませんか?
火災報知器を鳴動させ、非常階段を使って避難する訓練は、「火災時の避難訓練」です。また、水消火器を使用した「消火訓練」も消防訓練の一つです。
訓練といえば、このような「消防」を対象としたものになっている管理組合は多いのではないでしょうか。
「消防訓練」は管理組合として最低限必要な取り組みですが、近年地震や水害など災害時の「防災活動」も、組合に求められる取り組みとして広く認識されるようになりました。
本記事では、災害時によくある勘違いと、マンションの実情に合わせて行う防災活動の具体策をお伝えします。
大切な家族と資産を守るため、「マンションの防災」についての知識をアップデートしましょう。
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疑問の解消や情報共有など、幅広くご活用ください。
1.マンション居住者は、自宅が「避難場所」
災害時、真っ先に小学校などの避難所を目指そうと考えていませんか?
しかし現実的には、災害時にすべての住民を避難所に収容することは困難です。このため、災害に強く地震時も倒壊するおそれが低いマンションでは、「避難所へ行く」のではなく、食料や簡易トイレを備え、自宅で安全に過ごす「在宅避難」が求められています。
この、マンションにおける「在宅避難」を推進するため東京都では、災害時でも自宅での生活を継続しやすいマンションを「東京とどまるマンション」として登録し、管理組合等を対象に、簡易トイレや、エレベーターに設置する防災キャビネットなどの防災備蓄資器材の購入への補助を実施しています。
※ただし、建物被害や災害の種類(例:水害)によっては在宅が危険になる場合もあるため、自治体の避難情報と建物状況の確認が前提です。
▶コラム「マンションの消火器取替」

2.災害時のトイレ使用も要注意
地震時に「断水しても、お風呂の残り湯で流せば大丈夫」と考えている方が多いかもしれません。
しかしその「知識」は、マンションでは活用できません。
地震でマンションの縦配管が破損していた場合、上の階で流した汚水は、下階へと溢れ出します。
一度溢れれば復旧は困難を極め、深刻なトラブルに発展しかねません。
震災後のマンションでは、「点検が終わるまで水は流さない」が原則です。
排水管の安全が確認されるまで、トイレは非常用トイレ袋(固めるタイプ)を使うのが、マンション住民としてのマナーであり常識なのです。
なお、地震による排水管破損が原因で、共用部または住戸内に漏水が発生した場合、管理組合の火災保険を使用した被害復旧はできません。
管理組合や被害住戸は自身で復旧させる必要があります。

3.活用しよう!防災力を「資産価値」に変える新ツール
「消防訓練は実施しているけれど、防災活動をどう進めればよいかわからない」
このような管理組合は少なくありません。
そこで近年注目されているのが、防災力を定量的に評価し、改善につなげる仕組みです。
例えば株式会社WAVE1が提供する「防火管理AI診断」は、消防設備、備蓄、防災体制、訓練状況などを分析し、マンションの防災力を数値化するサービスです。
従来の防災は、「設備があるか」「訓練をしたか」といった実施の有無で評価されることが一般的でした。しかし本当に重要なのは、その取り組みが災害時に機能するかどうかです。
さらに近年では、防災力そのものがマンションの価値の一部として注目され始めています。
適切な防災対策や住民同士の共助体制が整ったマンションは、災害時も自宅での避難生活が継続でき、災害に強い住環境として評価されるでしょう。
【防火管理AI診断で得られるメリット】
- ・マンションの防災力を数値で見える化できる
- ・改善すべき課題と優先順位がわかる
- ・防災対策の効果を継続的に確認できる
- ・防災力向上を通じてマンション価値向上につながる
- ・居住者の防災意識向上のきっかけになる
防災はコストではなく、マンションの価値を守り高めるための投資へと変わりつつあります。
参考)株式会社WAVE1

4.防災もコミュニティも、継続力が鍵
管理組合で防災訓練を企画すると「参加者が集まらない」という悩みをお聞きします。
一方近年は、防災を日常生活の延長線上で楽しみながら学ぶ取り組みも増えています。
例えば、株式会社WAVE1では「防災ランタンヨガ」というイベントが開催されました。
これは、マンション住民がヨガを通じて集まり、プロ講師によるレッスンと、スマートフォンのライトとペットボトルを活用した簡易ランタン体験が組み込まれたコミュニティイベントです。
レッスン終了後には、備蓄非常食の配布も行われました。
この取り組みは、単に防災知識を共有するだけでなく、日常から住民同士が交流し、声を掛け合える関係性を築くことで、災害時に共助の力を発揮することを目的としています。
また、防災訓練やイベントは実施して終わりではありません。
参加者の行動や課題を振り返り、防災マニュアルや安否確認体制、備蓄計画などを見直していくことで、マンションの防災力は着実に向上します。
株式会社WAVE1では、防火管理AI診断を活用しながら、訓練やイベントの結果を評価し、改善点を可視化することで、防災のPDCAサイクルを支援しています。
「診断→訓練・イベント→評価→改善(防災マニュアルの見直しなど)」
このサイクルの継続が、災害に強く、住民同士が支え合えるマンションをつくることができるのです。

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いかがでしたか?
「うちのマンションは大丈夫」と思っていても、数値で測ることで初めて見える課題があります。
防火管理AI診断は、単なる点検結果の確認ではなく、マンションの防災力と共助力を可視化し、その改善効果を継続的に評価するためのツールです。
防災をコストではなく、安心して住み続けられるマンションの価値へ。まずは現状を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
マンション修繕なびでは、各種点検や訓練においても、専門家や事業者をご紹介し、組合運営をサポートしています。
初回無料相談や、無料セミナーと併せてご利用ください。

マンション管理
コンサルタント事務所
代表 大野 かな子
(マンション管理士)
国内メーカー勤務後、大手管理会社でマンション担当者として勤務。
これからのマンション管理には、“管理会社管理”や“自主管理”とは異なる第三の選択肢が必要と考え、マンション管理組合に対する管理ノウハウを提供し実務を支援する「ちいさな管理」を立ち上げる。
(株)ビル新聞社が発行する「ビル新聞」へマンション管理コラムを連載中。
マンション管理の専門家として、マンション管理に関する市場調査レポートを発表している。
ちいさな管理ホームページ:
https://s-kanri.com
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