マンション修繕なびコラム 外壁調査と建物診断

2025.3.3

外壁調査と建物診断

マンションの住人にとって一大イベントである大規模修繕ですが、具体的にどのように進められるのかわからない方も多いのではないでしょうか?

今回は、大規模修繕検討のスタート地点ともいえる、外壁調査と建物診断について紹介します。


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1.外壁調査と建物診断とは?

大規模修繕は、一般的に12年~15年程度の間隔で実施される、マンション全体におよぶ修繕工事を指します。

では、大規模修繕を行う範囲や項目はどのように決められるのでしょうか?そこで重要となるのが外壁調査と建物診断です。

外壁を含む建物全体の調査・診断を行うことで、劣化の進行度合いや安全性の確認をしたうえで、修繕を実施する範囲を決定することができます。 外壁調査・建物診断は、日々の点検を行っている管理会社が行う場合もあれば、建築設計会社などの専門家へ依頼することも考えられます。

2.具体的な調査・診断方法

(1)目視調査

まずは目視調査を行い、外壁や建物全体の状態をチェックします。ひび割れや剥がれ、錆びなどを発見するための基本的な方法です。目視調査は、日常の巡回点検では見ないような場所や、普段入らないような場所ももれなく確認する必要があります。

(2)打診調査

外壁を叩き、その音の違いから内部の空洞や劣化を確認します。特に外壁タイルやモルタル仕上げの建物で効果的です。ただし、一般的には調査の段階で足場を組むことはしませんので、手の届く範囲での調査となります。

(3)非破壊検査

赤外線サーモグラフィーや超音波検査など、非破壊で建物の内部状態を確認する技術を用います。これにより、見えない部分の劣化も発見できます。

(4)サンプリング調査

必要に応じて外壁や構造材の一部を採取し、詳細な分析を行います。材質の劣化具合や腐食の進行状態を調べるための方法です。

3.外壁調査の重要性

外壁のひび割れや剥がれは、雨水の浸入の原因となります。マンションに限らず、多くの建物は雨水の浸入により劣化を引き起こし、構造体をはじめとして、至るところに悪影響を及ぼすため、事前の対策が重要となります。また、美観の観点や、剥落のリスクなどの安全性の観点からも外壁のメンテナンスは重要となってきます。

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大規模修繕を成功させるには、外壁調査・建物診断がマンションの現状を知るために非常に重要です。 しかし、調査の内容や診断結果などを深く理解することは簡単ではありません。 外壁調査・建物診断も相見積を取ることで、管理会社だけでなく専門業者からの提案を受けることが可能になります。 自分たちのマンションに合った調査・診断を行うことが、大規模修繕の成功への一歩となるでしょう。

黒木 淳
(マンション管理士)

大手マンション管理会社にてフロント担当者として勤務。
その後、独立系管理会社にてフロント業務のほか、管理組合支援業務として第三者管理業務、顧問業務を行う。
現在は、マンション管理の専門家として、管理組合が管理会社と対等な関係が築けるようサポートを行っている。

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