
2026.2.17
マンションのインターホン更新~インターホン更新で後悔しないために~
マンションには、安心・安全・利便性を支えるさまざまな設備が設置されています。
なかでも利用頻度の高い設備として挙げられるのが、インターホンです。
日常的に、インターホンを意識することは少ないですが、使用開始から20年前後で更新時期を迎えます。
その際、費用の高さに驚く管理組合は少なくありません。
本記事では、インターホンの更新について「なぜ必要なのか?」「いつ頃更新すべきなのか?」「費用はどの程度かかるのか?」といった、管理組合から寄せられる疑問にお答えしながら、インターホン更新で後悔しないためのポイントをご説明します。
▶コラム「マンション管理組合の設備更新ガイド~その設備、次も本当に要りますか?」
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1.単なる呼び出しベルじゃない!インターホンの役割
オートロックが主流の昨今、インターホンは以下の3つの重要な役割を担っています。
- ・通信設備(呼び出し・通話機能)
- ・防犯設備(オートロック機能)
- ・消防設備(火災報知設備との連動)
特に重要なのが「消防設備」の一部としての側面です。多くのマンションでは自火報設備と連動しており、火災時には各住戸の親機が警報を発します。
つまりインターホンは、防犯・防災の一部なのです。

2.更新時期はいつ頃か
前述のとおり、インターホンはマンションにとって非常に重要な設備です。
そのため、取替は故障による突発的なものではなく、計画的に決めておく必要があります。
一般的な更新目安は15年~20年です。理由は2点あります。
- ○物理的寿命:15年を過ぎると故障が増え始める。
- ○部品の供給:生産終了から約10年で修理部品がなくなる。
つまり、生産終了から10年程度が経過すると修理部品の保有が終了し、突発的な故障に対応できなくなるリスクが高まるのです。
このため、管理会社から「設置15年程度で更新を検討しましょう」と提案されるケースが多いのです。
※私の経験上、交換部品が完全に入手できなくなっても、中古品で応急対応してもらえた例もあります。
そのため、「一刻も早く全取替をしなければ危険です!」という説明に対しては、冷静に対応する必要があります。
しかし、中古品対応はあくまで一時しのぎであり、更新の時期であるといえます。

3.インターホン更新、費用の実情
マンションの規模にもよりますが、インターホン更新は1戸あたり15~25万円ほどかかる高額な工事です。
現状、アイホン、パナソニックの2社による寡占状態が価格に影響しています。しかし、工夫次第でコストは抑えられます。
例えば、製品が同一であっても施工事業者が異なれば見積金額は変わります。
管理組合は相見積もりを取得する必要があります。
また、搭載されている機能によっても価格は大きく異なります。
不要な機能を省いた機種を選定することも、費用を抑えるうえで欠かせません。
私が知る組合では、提案通り高額な費用を費やして最上位機種を導入したものの、回覧板機能など多くの機能は一度も使われず、宝の持ち腐れになっているといいます。
▶コラム「設備更新の費用目安一覧~この工事、いくらかかる?~」

4.まとめ
インターホンはその重要性ゆえに、故障がなくても更新を検討せざるを得ない設備です。
だからこそ、管理組合には冷静で賢い選択が求められます。
以下の3点を徹底することで、組合員の合意形成もスムーズになるでしょう。
- ○計画的な実施:故障が多発して慌てて発注すると、比較検討の余裕がなくなります。
- ○機能の選択:録画やスマホ連動機能が必要か、組合員のニーズを精査する。
- ○見積もり比較:必ず相見積もりを取得し、適正価格を見極める。
▶コラム「徹底解説!給排水管の更新工事」

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いかがでしたか?
マンションのインターホン更新は、20年前後に一度行われる高額な工事です。
あらかじめ知識を得て計画的に取り組むことが、「後悔しないインターホン更新」のために重要なのです。
マンション修繕なびでは、インターホン更新をはじめとした各種設備更新の相見積もり取得をお手伝いしています。
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マンション管理
コンサルタント事務所
代表 大野 かな子
(マンション管理士)
国内メーカー勤務後、大手管理会社でマンション担当者として勤務。
これからのマンション管理には、“管理会社管理”や“自主管理”とは異なる第三の選択肢が必要と考え、マンション管理組合に対する管理ノウハウを提供し実務を支援する「ちいさな管理」を立ち上げる。
(株)ビル新聞社が発行する「ビル新聞」へマンション管理コラムを連載中。
マンション管理の専門家として、マンション管理に関する市場調査レポートを発表している。
ちいさな管理ホームページ:
https://s-kanri.com
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