
2025.6.19
会計報告書で失敗しない!理事のためのチェックポイント解説
皆さんは、総会の資料に会計資料(=決算書)がついているのをみたことはありませんか。
決算書は読み方が難しく、匙を投げてしまいたくなりますよね。
でも、読み方がわかると、決算書から見えてくるものがあるかもしれませんよ。
このコラムでは、決算書の読み方のポイントを解説していきます。
マンション修繕にまつわるさまざまな資料を無料配布中!
疑問の解消や情報共有など、幅広くご活用ください。
1.決算報告書について
管理組合では、会計毎に、月次、年次決算報告書が作成され、その中に「収支報告書」と「貸借対照表」が含まれます。
今回は、年次決算報告書を基に「収支報告書」と「貸借対照表」の読み取り方について解説します。



2.収支報告書
管理組合の収支報告書とは、ある期間にいくら収入があり、どのような活動にいくら支出したか、予算のうちどれだけ消費したかを表した書類です。
収支報告書は、一般会計、修繕積立金会計ともに作成されます。管理組合会計を理解するにはまず、収支報告書を読み取る力が必要です。
一般的な収支報告書のスタイルから、読み方をご説明します。

3.収支明細書
複数の種類の支出がある科目に関しては、明細表が添付されます。例えば、一般会計の支出の部「修繕費」にどのような費用が発生しているかは、この明細表で確認できます。
妥当な金額の支出か、不必要な支出がないかなどを確認しましょう。

■収支報告書のチェックポイント
各科目については費用が変動するものと、費用が一定の項目が存在します。
一定の項目で差額が発生しているときは、会計担当者もしくは管理会社に確認が必要です。


4.貸借対照表
貸借対照表とは、ある特定の日における管理組合が保有している資産および負債の状況を示したものです。
収支報告書では確認出来ない情報が貸借対照表には含まれており、読み取る力が必要です。

5.貸借対照表科目明細
貸借対照表でも複数の種類の支出がある科目には、明細表が添付されます。
例えば、貸借対照表の一般会計負債の部「未払費用」で、下記の費用が未払いになっていることが分かります。
長期間未払いになっていないかを、収支報告書の明細表で確認しましょう。

■貸借対照表チェックポイント
収支報告書の次期繰越剰余金(残金)が潤沢でも、貸借対照表上で未収金や未払費用が積み上がっている場合には、会計にお金がない場合があります。貸借対照表を定期的に確認し、組合会計を健全に保つ必要があります。



マンション修繕・管理にお悩みなら
専門家による無料セミナーで解決のヒントを見つけましょう
▶よくわかる!大規模修繕の進め方 決定版のダウンロードはこちら
いかがでしたか?
決算書の見るべきポイントが分かりましたでしょうか。
すべてを把握できなくても、ここからはこんなことが読み取れるんだなとポイントさえ分かれば、
なんとなく読めてくるのではないでしょうか。
マンション修繕なびでは、管理組合をサポートする専門家とのマッチングサービスや相見積もりサービスを提供しています。
また、組合内で問題を共有するための勉強会の開催もお手伝いしています。
是非ご活用ください
おすすめのコラム
-
よくわかる!マンション管理組合監事の役割
2024.3.15
-
管理費と機械式駐車場 ~なぜ管理組合会計から修繕費を出すのか問題~
2024.7.5
-
どうする?どうなる? マンションの機械式駐車場
2024.3.15