
2025.6.18
マンション保険料を見直してコスト削減!理事会ができる実践策
居住されているマンション管理組合が加入している保険は、保険料を抑えることができるかもしれません。
ご自身のマンションにとって適切な保険内容かどうか、今一度確認してみましょう。
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疑問の解消や情報共有など、幅広くご活用ください。
1.保険料を抑制する!~対策3選~
保険料を見直すタイミングは、基本的に保険契約の更新時(満期)ですが、保険料の値上げや保険商品の変更、事故頻度などの状況によって、更新時以外に見直しを検討する必要がある場合があります。特に、保険料の値上げが予想される場合は、保険契約の満期3か月前を目安に見直しを始めるのが良いでしょう。
1-1.事故件数への対応
現在、マンション保険の保険料に最も影響を与えるのが、事故件数(保険金の受取件数)です。
事故件数カウントの仕組みを理解し、適切に対応する必要があります。

1-2.保険料値上げ前の中途切り替え
保険料値上げの翌年もしくは翌々年に満期を迎える管理組合では、中途切替をすることで、新規契約保険料を抑制できる可能性があります。
このとき、値上げ前と値上後の各社保険料の比較を行うことが推奨されます。
※最新の保険料値上げ情報は、「損害保険料率算出機構」のホームページをご参照ください。
1-3.契約内容の見直し
■主契約保険金額見直し
主契約保険金額:保険会社が支払う保証限度額を決定するための基準となる金額
※主契約保険金額を見直すと、地震保険の保証金額も比例します。
■免責金額の設定
免責金額:保険事故が発生した際に、保険契約者が負担する金額
■個人賠償特約を外す
個人賠償特約:他人に対して不注意や過失で損害を与えた際、その賠償を補償するための特約
※個人賠償特約を外した場合、専有部間の漏水などの際、補償を巡ってトラブルになることがあります。全住戸が専有部の火災保険に加入し、個人の保険で補償できる体制を整えることができる組合は、個人賠償特約を外すことが推奨されますが、それ以外の組合は慎重に検討をする必要があります。

2.マンション保険の相談先は?
マンション保険に関する相談先は、管理会社やマンション管理士、保険代理店など様々です。
しかし、マンション保険についての相談は、「マンション保険の専門家」を活用することが推奨されます。
■マンション保険専門家の活用メリット
・マンション保険についての動向を詳しく把握している
・管理組合で異なる数値を細かく情報収集し、適正な評価額を計算し保険金額及び保険料を算出してくれる
・保険の満期時期や総会の時期を把握し、時間に余裕をもって提案してくれる
マンション保険の専門家を活用すべきは、以下のようなタイミングです。
■マンション保険の専門家の活用タイミング
・保険更新時
・保険料値上げ時(特に1~2年後に更新を迎える組合)
・保険を比較検討したいとき
このタイミングに該当する管理組合は、保険の専門家に提案を依頼することをお奨めします。

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いかがでしたか?
マンション保険は、各マンションに合った内容を適切に取り入れることで、保険料を節約できることがわかりましたね。
個人の保険とは違って、住民皆さんの意見を反映しなければならないので、
検討するのであれば、余裕をもって事前に動き出すことが大切です。
マンション修繕なびでは、管理組合をサポートする専門家とのマッチングサービスや相見積もりサービスを提供しています。
また、組合内で問題を共有するための勉強会の開催もお手伝いしています。
是非ご活用ください
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