
2025.6.19
防水工事業者を選ぶ決定版!見積チェックと失敗しない比較術
マンションの防水工事を成功させるには、信頼できる業者選びも欠かせません。
複数の会社から見積もりを取り、提案内容と費用を比較検討することをおすすめします。
相見積もりには適正価格の把握や施工プランの比較といったメリットがありますが、今回のコラムに記載のポイントに注意しましょう。
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疑問の解消や情報共有など、幅広くご活用ください。
1.価格だけで業者を選ばない
最安値の見積もりについ飛びつきたくなりますが注意が必要です。
「安かろう悪かろう」で工事品質が低かったり、見積もりに含まれる範囲が不十分な可能性があります。
極端に安い場合、手抜き工事や不適切な工法提案のリスクが高いと考えられます。
金額だけでなく提案内容(工法や材料仕様)や施工範囲、アフターサービス内容を必ず確認し、総合的に判断してください。
2.見積の内訳・条件をチェック
各社の見積書で項目や数量、単価を比較し、不明瞭な点は質問しましょう。
例えば「既存防水層の撤去費用は含まれているか」「下地補修や廃材処分の費用は別途か」「保証内容と期間はどうか」など重要事項を確認します。
工事範囲に漏れがないか、仮設足場費用なども含めて総額で比較することが大切です。専門用語が多く分かりづらい場合は、第三者の専門家やマンション管理士等に見積書を見てもらうのも有効です。

3.業者の実績・資格の確認
防水工事は専門技術を要するため、実績豊富で信用できる業者に依頼しましょう。
候補業者が過去に同規模マンションの防水改修を手掛けた経験があるか、施工管理技士や防水施工技能士といった資格者が在籍しているかなどをチェックします。
可能であれば現場責任者(職長)の経歴も把握しておくと安心です。加えて、業界団体※に加盟している会社や、防水材メーカーから認定施工店として認められている業者は一定の信頼基準を満たしていると言えます。
※業界団体の例として「全国防水工事業協会」「関東防水管理事業協同組合」などがあり、一定基準を満たす防水施工業者が加盟しています。

4.コミュニケーションと提案内容
見積もり依頼時の現地調査で、各業者がどこまで丁寧に屋上の状況を見てくれるか、こちらの要望に耳を傾けてくれるかも判断材料です。
的確な診断に基づき「なぜその工法を提案するのか」「工事手順や期間、居住者への影響はどうか」など具体的に説明してくれる業者は信頼できます。
逆に説明が曖昧だったり、不安を煽って高額工事を強引に勧めるような業者は避けましょう。契約前に疑問点はすべて質問し、誠実に回答してくれる会社か見極めることが重要です。

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いかがでしたか?
相見積もりを取った後は管理組合内で十分に検討し、必要に応じて専門家の意見も取り入れながら発注先を決定しましょう。
契約内容(工期、支払い条件、保証範囲など)を明確にし、工事中も適切にコミュニケーションを図ることで、トラブルのない円滑な工事実施につながります。
適切な業者選定と契約管理によって、マンションの屋上防水工事は安全かつ確実に成功させることができるでしょう。
マンション修繕なびでは、マンションの専門家と管理組合とのマッチングサービスや相見積もりサービスを提供しています。
是非ご活用ください。
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