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2025年4月4日 配信

築20~30年のマンションの特徴と課題

いま、人生100年時代と言われています。マンションも同様に適正に管理することで100年住み続けることができると考えられています。

築20~30年のマンションを人生に例えれば、まさに青年期。特に大きな問題は表面化していないかもしれません。

しかし、マンションによって差が出始めるのが、この時期でもあります。 
本日は、築20~30年のマンションの特徴と課題をご説明します。

築20~30年のマンションの特徴(竣工1995年~2005年)

築20~30年のマンションが建設された1995年~2005年頃は、最も多くのマンションが供給された時期にあたります。特に、タワーマンションの建設もこのあたりから増え始めました。

もうひとつの特徴は、機械式駐車場が設置されたマンションが大きく増加した点です。敷地面積にゆとりのない都心部にマンションが多く建設されたと、推測されます。

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築20~30年のマンションの課題

この年代のマンションは、2回目の大規模修繕工事にさしかかっています。また、機械式駐車場の撤去・減築も検討段階にあり、2つの重い課題に直面していることが多いのではないでしょうか。

【特徴的な課題 】
・2回目の大規模修繕工事
・機械式駐車場の取り扱い
・給排水管やエレベーターなど大型設備の改修

例えば、機械式駐車場の部品取替えに高額な費用がかかるため、大規模修繕工事にお金を回すことができないなど、組合によっては2回目の大規模修繕工事が資金不足のため実施できない事態に陥ることがあります。
一方、理事のなり手不足や所有者不明住戸の発生などの問題が深刻になっている組合は少ないでしょう。 

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この先、管理組合の明暗を分けるものは?

この先の管理組合の明暗を分けるものは、やはり組合財政です。財政問題を解決するために、機械式駐車場を撤去もしくは減築し、負担を軽減させる手立てを講じたり、管理費や積立金の値上げを行っている組合も多いと思います。

まずは、組合の現状を把握し、解決に向けて具体的に動き出すことが重要です。必要があれば専門家を活用することも検討してください。

築20~30年の時期こそ、課題解決に取り組むことが求められるのです。

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