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2025年3月7日 配信

マンションの消防設備
~2月22日セミナーレポート~

皆さんは、マンションに設置されている消防設備についてどの程度ご存知でしょうか?
実際、マンションに設置されている消防設備について学ぶ機会は多くありません。

そこで本日は、2月22日に開催されたマンション修繕なびのセミナー「無視できない消防設備の現状!リスクを最小化する秘訣」の内容をご紹介します。
講師は、株式会社WAVE1の代表である吉村氏です。

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マンションの防火管理者

1.マンションにおける火災発生の現状

近年、火災の発生は増加傾向にあり、マンションを含む共同住宅の火災は住宅火災のうち17.7%を占めています。
この火災の増加の要因の一つに、リチウムイオンバッテリーからの出火が挙げられています。
このリチウムイオンバッテリーからの出火は、2014年から2024年の10年間で約9倍と激増しています。
生活の中でバッテリーを使用する電化製品は確かに増えていますので、使用方法の再確認が必要です。

2.消防設備の有用性

消防設備は3タイプに分かれ、それぞれに目的があります。

●火災発生を知らせるための設備(火災報知器など)
●消火活動に用いる設備(消火器など)
●逃げるための設備(避難はしごなど)

消防設備はそれぞれの目的があり、火災の各段階で使用される設備は異なります。

ちなみに、消火器を使った初期消火率はなんと77%以上というデータがあるそうです。
一方、実際の火災発生時にはパニックになり、消火器を火の中に投げ込んでしまうという事例もあり、消防訓練で消火器の使い方を学ぶ必要性を感じます。

3.どうする?消防設備の維持管理

安心と安全を守るために、マンションには多くの消防設備が設置・管理されています。
他の設備と同じように修理・交換の時期が到来すれば、管理組合が費用を出して実施する必要があります。

講師の吉村氏は、「すべての消防設備を適切に維持・管理する必要があるが、財政の問題ですべてに手を付けることができない組合は、優先順位を設け対応することが望ましい」と述べられました。

適切な優先順位の判断をするために、必要があれば「消防設備の専門家」に相談することは有効かもしれません。

4.会場からの質問

質疑時間にセミナー会場から、「消防設備の相見積もりについて、メーカーが同じであれば相見積もりは取得できないと言われたが、本当ですか?」と質問があり、
講師である吉村氏は、「仕入れ値や工事費または設置費で見積もり額に差が出るため、同じメーカーの設備であっても相見積もりは取得可能である」と回答されました。
ここでも、専門家に確認することが有効であることが分かりました。

消防設備交換について、相見積もりを取得したい!そんな時は、マンション修繕なびにご相談ください。
審査をクリアした複数の事業者からの相見積もり取得をお手伝いし、組合運営をサポートしています。
初回無料でご相談できますので、ぜひ活用くださいね。

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