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2025年2月28日 配信

長期修繕計画の作成・見直しは
どこへ依頼する?

こんにちは、マンション修繕なび 登録マンション管理士の大野です。
様々な場面で、「長期修繕計画の見直しはどこに頼めばいいですか?」というご質問を受けます。
どうやら、長期修繕計画が見直しされないままになっている組合が多いようです。
そこで本日は「長期修繕計画の作成・見直しはどこへ依頼する?」問題についてご説明したいと思います。

1.管理会社と長期修繕計画

マンションの長期修繕計画は管理会社が作成するのが一般的です。
しかし、管理会社が見直しや改定に積極的とは限りません。一部の管理会社では、長期修繕計画の見直しは管理委託費に含まれており、5年に一度程度無償で実施します。
一方で、長期修繕計画の見直しは有償という管理会社も多くあります。

なお、国土交通省が作成した管理委託契約書の見本である「標準管理委託契約書」では、
“長期修繕計画案の作成業務および建物・設備の劣化状況等を把握するための調査・診断を実施し、
その結果に基づきおこなう当該計画の見直し業務を実施する場合は、本契約とは別個の契約とする”とされ、
管理委託契約とは別にその作成について契約を交わすことが推奨されています。

皆さんの組合は管理会社とどのような契約を結んでいるか、委託契約書をご確認ください。

2.長期修繕計画見直しのタイミング

長期修繕計画は下記のようなタイミングで見直すことを私はお奨めしています。

●およそ5年毎
●大規模修繕工事の計画設計前
●大規模修繕工事完了直後
●修繕積立金改定の検討時

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3.専門家に依頼する計画書作成・見直し

管理会社が見直しした長期修繕計画について、その根拠や妥当性に疑問を持つ方が多数いらっしゃいます。
管理会社から「詳しい内容の説明がない」や「工事費用の根拠について説明を求めても的確な答えが返ってこない」など、計画書が妥当か判断できないというお悩みです。

そこで私がお奨めするのは、第三者の専門家による長期修繕計画の作成や見直しです。
具体的には、長期修繕計画作成の経験がある設計事務所やマンション管理士などに依頼するのです。長期修繕計画作成のプロなら工事費の算出方法や修繕時期など詳しく説明し、組合の意向を反映させた長期修繕計画を作成してくれるでしょう。

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4.見直しサービスも相見積もりを

そして、プロに見直しを依頼する場合にも相見積もりを取得し、見直し方法の提案を受けることが望ましいでしょう。

組合独自にカスタマイズされた適正な長期修繕計画の取得は、組合運営の礎となります。
修繕積立金の値上げを議論する際にも、信頼できる長期修繕計画を基に値上げ幅を算出することで、組合員からの同意を得やすくなることでしょう。

長期修繕計画を見直そう!そんな時は、マンション修繕なびにご相談ください。
長期修繕計画作成・見直しに精通した専門家をご紹介し、皆さまの大切な計画書を適正なものに作り替えるお手伝いをいたします。
初回無料でご相談できますので、ぜひ活用くださいね。

大規模修繕に関する情報をまとめましたので、ぜひご活用ください。

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