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2024年6月21日 配信

どこまで続くの!?火災保険の値上げ

こんにちは、マンション修繕なび 登録マンション管理士の大野です。

損害保険大手4社が、2024年10月に住宅向けの火災保険料の改定を行うと発表しました。
火災保険の値上げは2019年以降4度目で、この5年間で4割ほど保険料が値上がりしたことになりそうです。

類焼(よそから燃え移って焼けること)の場合でも、自分の火災保険を使用して自身が受けた被害を復旧する必要があるため火災保険加入は必須であり、値上げは誰もが影響を受ける事態です。

そこで本日は、マンションの火災保険の特徴について簡単にご説明します。

1.保険料高騰の理由

火災保険料値上の要因は、相次ぐ大規模な自然災害の発生により、保険金支払額が増加していることにあります。特に、2018年以降、豪雨や台風被害による保険金支払いが増加しているのです。
また、築年数の古い住戸の増加もその一因となっています。

2.マンション(住戸部分)の保険料は戸建てより安いが…

マンション(住戸部分)の火災保険料は、戸建てと比較すると格段に安くなっています。
その理由は、マンションのほとんどが耐火構造であること、そして火災保険の対象となるのが「専有部分」と「家財」に限られているからです。

しかしながら、築年数の古いマンションは漏水事故の発生が増えますので、火災保険料も値上げされることになります。
特に、築年数の古いマンションについては保険料抑制のために何らか対策を講じる必要があるでしょう。

3.保険料抑制のために出来ること

火災保険料抑制のためには、下記のような対策が有効です。

①不要な特約を外す
②保険料をまとめ払いにする
③自己負担額を設定する
④保険期間を長期にする

詳しくは保険のプロにご相談されることをお勧めします。

4.マンションの共用部火災保険料も値上げされる

マンションにお住いの皆さまは、住戸(専有部)の火災保険だけではなく、共用部分に付加する保険も忘れてはなりません。

共用部分の火災保険には管理組合が加入し、組合員から徴収した管理費から支払いが行われます。
この保険料の抑制策も講じなければ管理費の値上げに繋がってしまうかもしれません。

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